Let’s 短歌 !~初めてでも簡単~
短歌のリズム♪57577♪
物知り小5男子とのクイズバトル! 今回のお題は「短歌」
隣家の物知り小5男子、博士くんとのクイズバトルは延々続いています。
(博士くんとのクイズバトルの始まり編↓↓↓)
出題権?
うっ…( ;∀;)
まだ奪取できてません。
小5男子相手に苦戦の連続!
一方、博士くんは攻撃の手をゆるめず、いつでもどこでもバトル可能状態で、難問の数々を用意しています。
先日は、変化球を投げてきました。
短歌です!
お題は短歌・超簡単ルール
博士「じゃ、はい! Let’s 短歌!」
コト「てか、なんで短歌なの?」
博士「お母さんがブームで、
まあまあ面白いから」
ギョギョ(@_@)
短歌を面白いという小5。
私、博士くんには一生勝てないのでは?
いや、でも、このお題(短歌)は、難解問題を全問正解するより断然らくちんかも!
いやいや、でも、評価判定ってものすごーく不透明ではないか?
仮に何かの賞を獲ったような一首だとしても、博士くんが気に入らなければアウト!ということも……。
ま、でも、博士くんの判定ちょっと面白そう……。
コト「わかった。けど、ちょっと確認。
短歌って、57577だっけ?」
博士「うん。で、季語いらない」
《現代短歌の基本》
・5・7・5・7・7
・季語はいらない。
※小さな文字の数え方
①「っ」など促音 ➡ 1文字
(ex. ラッコ→3文字)
②「ゃ」「ゅ」「ょ」など拗音 ➡ 前の文字とあわせて1文字
(ex. きしゃ→2文字)
※「-」長音 ➡ 1文字
(ex. シール→3文字)
コト「ふむふむ。じゃ、ちょっと待って………………」
博士くんのお手本短歌
博士「はやく―。10、9、8、7、6」
博士くんのカウントダウンの流儀:なんの前触れもなく始める(~_~;)
コト「ちょ、待って。
(苦し紛れ→)やっぱり博士くんが
お手本しめしてくれないと」
博士「いいよ」
指を折りつつ考えること、20秒くらい。
だったら、せめて、20からカウントダウンするべきジャマイカ(・・?
博士「できた!」
コト「はやッ(@_@) どうぞ」
博士「じゃ、いくよ」
カラス鳴く
アーアーアーと
何回も
カーカーカーじゃ
ないんだよ
コト「‥‥だ、だね。
たしかに、アーアーって鳴いてる」
博士「それだけ?」
……それだけです(-_-;)
いや、でも、私がわからないだけで、ほんとは奥深いのかもしれない。
と、ちょっと考えてみました。
日本人の大多数は子どもの頃から、カラスはカーと鳴く、と刷り込まれている。
でも、博士くんに言われてみれば、カラスの鳴き声は、今、実際、アーアーアーと聞こえる。
思い込みに支配されていると、真実が抜け落ちてしまう。的な問題を示唆しているのか?
コト「そっか、博士くん、もしかしたら、
すごい一首だったり?」
博士「うん」←ひじょーに満足げ。
コト「……ホンマかいな(心の声)」
博士「じゃ、コトちゃんだよ。
10、9、8」
コト「だから、10じゃ短いって。
100でお願いします」
博士「しょーがないなー。
100、99、98……」
―――――やはり何も浮かばない。焦、焦、焦💦
俵万智さんの短歌一首
博士「5、4、3、2、1、ゼロ―!!
降参?」
コト「いや。できた!」
博士「じゃ、言って」
コト「う、うん(-_-;)」
この色が
いいねとキミが
言ったから
11月は
アクア記念月
博士 ( 一一)ジーッ「パクった」
コト「(*’’▽’’)ゲゲッ、もしかして、
『サラダ記念日』知ってるの?」
博士「その本、お母さんが持ってるから」
※『サラダ記念日』は俵万智さんの短歌集で、1987年出版当時、短歌の一大ブームを巻き起こしたそうです。
高校生の時、先生が作ったプリントに載っていたのが記憶の片隅に残っていたので、博士くんのご指摘の通りパクらせて頂きました(~_~;)
↓↓↓俵万智さんの短歌です。
この味が
いいねとキミが
言ったから
七月六日は
サラダ記念日
博士「パクリは一発退場だよ」
コト「すみませんでした」←情けない( ;∀;)
博士「わかった。
今度だけナシにしてあげる。
じゃ、本番。100、99、98……」
コト「うーーーーーん」
題材、題材、題材、題材、題材‥‥‥‥
あっ! 鯛焼き!!
昨日、行列に並んで食べた鯛焼き!!
パリパリの皮。程よい甘さのあんこ。メチャメチャ美味しかったんですー(#^^#)
コト「できた!」
鯛焼きを
頭からだと
かわいそう
というトモダチ
食べなくはない
博士「30点」
コト「うっ( ;∀;) 点数低っ!」
博士「そお?」
コト「基準は?」
博士「ボク」
すがすがしいまでに博士くんです!!
博士くん! 観察眼全開の一首
博士「もう一回いく?」
コト「けっこうです。てか、難しい」
博士「慣れだよ」←くーっ(。-_-。)
コト「じゃ、博士くん、もう一首」
博士「いいよ」
指を折りつつ考えること、30秒くらい。
コトちやん
鯛焼き食べる
トモダチが
いたんだなって
安心したよ
コト「心配してくれてたの?」
博士「うん」
コト「あ、ありがと。
てか、私、トモダチいないオーラ
みたいなの出てる?」
博士「ちょっとね」←もー生意気ー(*^-^*)
コト「でも、あながちハズレではないか。
トモダチ少ないし」
そうだ、どさくさ紛れに聞いてみよう。
コト「じゃ、博士くんは?
トモダチいる?」
博士「いるよ」
コト「塾トモ(同じマンション)じゃなくて、
学校のだよ」
博士「うん。まあまあいるよ」
コト「へぇ、
そうなんだ?」
博士くんもトモダチいないオーラ出てると思ってたのにーーー。
私の気のせいだったようです(~_~;)
博士「できた!」
トモダチは
数じゃなくて
質だよと
パパが言ってた
ボクも賛成
コト「あ、それ! 私も賛成!」
……ん?
博士くん、もしかして慰めてくれた?
むむ。おそるべき小5!!!
コト「てか、すごいねー!
考えてたのほんの数秒だよね?
ちゃんと57577できてる!」
博士「だから、慣れだって」
参りました<(_ _)>
やはり、私、博士くんには一生勝てない気がします。
いつも頭に、短歌のリズム♪57577♪
コト「というわけ。しばらく短歌のお題が
続くような気がする」
オバ「じゃ、コトちゃんも慣れないと」
コト「うん。もうすでに、
なんでもかんでも57577で
考えるようになってる」
オバ「でも、なんだか楽しそうね~。
私もやってみようかしら」
コト「じゃ、ちぃちゃん(←オバ)も
短歌仲間ね(*^_^*)」
駄作でもなんでも、披露する相手がいると、創作意欲(←そんな高尚ではない💦)が湧きます(*^-^*)
コト「では、早速!」
ちぃちやん
床で寝るのは
やめてよね
せめてソファへ
行けないのかな
オバ「とはいえ、
内容がゆるいから、5点」
コト「ご、5点?」
博士くんより厳しい(~_~;)
しかも、私の訴えにコメントはないもよう。
でも、こんなカンジで57577の練習をするのも、けっこう面白くなってきました。
これを続けていけば、次はもしかして出題権奪取?
………ないか(。-_-。)
★俵万智さんの短歌集『サラダ記念日』と『かぜのてのひら』から、気になった短歌をいくつかご紹介します。↓↓↓
寒いねと
話しかければ
寒いねと
答える人の
いる温かさ
散るという
飛翔のかたち
花びらは
ふと微笑んで
枝を離れる
はなび花火
そこに光を
見る人と
闇を見る人
いて並びおり