【4】仕事中毒
~翻訳作業、締め切り迫る~
昨春、私、東京の学校に通うことになり、
あれから、ちぃちゃん(オバ)ちにやっかいになっています。
この家に来る前日、ちぃちゃんから私の実家にレターパックが届きました。
中に入っていたのは手紙とこれ↓↓↓
そして、手紙にはこんなことが書かれていました。
コトちゃんへ
我が家の鍵、コトちゃんのぶん作ったので送ります。
コトちゃんが来る日、私、仕事で汲々としているだろうから、ピンポンしてもらっても出られないかもしれない。
なので、反応なかったら勝手に入って来て頂戴ね。
では、道中気をつけて。
オバより
へーっ、すごい集中力!
たぶん、こういうことだよね↓↓↓
なるほど、なるほど。
了解です(^。^)ノ
で、こっちの学校の合格発表があった10日ほど後、私は本格的に上京して来ました。
—――――すると、
手紙で予告されていたように、マンションのエントランスでピンポンしても反応なく、スペアキーでエントランス入って、ちぃちゃんちまで来てピンポンしてもまたしかり。
ちぃちゃん、きっと、
仕事たいへんなんだろうなぁ……。
集中力全開なんだろうなぁ……。
んだ、んだ。
と、スペアキーでちいちゃんちに入りました。
気が散れるだろうけど、挨拶くらいはしておこう。
来ましたよー、くらいはね。
で、ソーッとちぃちゃんの仕事部屋をのぞいたら……、
コト「ねえ、ちぃちゃん!
返事してって!!
(必死)」
‥‥‥‥ん?
あっ!
背中が動いてる。
静かに波打ってる!!
しかし、呼びかけても、
肩をトントン叩いても、無反応💦💦💦
尋常じゃないことは確かだ(;O;)
えーと、えーと‥‥‥
そう、気道確保!
高校生のとき、消防士の方々が学校に来て応急手当なんたらかんたらという課外授業をしてくれた。
あのときは‥‥‥、
そう、確か、横向きにするんだった!
えっ?
えっ?
目、開いた!!!
コト「‥‥‥」
オバ「ん(・・?」
オバ「また寝ちゃったんだわ。
まったくも~」
寝ちゃった?
って……、
倒れてるようにしか……。
しかも眠りの深さ?半端ないし(~_~;)
ちぃちゃんは床に転がっていたマグカップを拾って、キッチンへ向かいました。
オバ「コトちゃんもホットカルピスどう?
って、もう入れてるけど‥‥」
コト「‥‥‥」
オバ「あ、それから、
私、明日の朝〆切だから、
悪いけど、晩ごはん適当に
食べて頂戴ね」
ちぃちゃんはホットカルピスを入れて戻ってくると、何事もなかったように仕事に戻りました。
あとで聞いたら、ちぃちゃんはここ数日根を詰めて仕事をしていたので、ホットカルピスを入れに行く途中で知らぬ間に寝ていたのだとか。
ってことは、今日だけじゃないんだな。
ずっと前からなんだな。
ちぃちゃん、笑ってる場合じゃないんですけど。
めちゃ驚いたんですけど(:_;)
お願いだから、自分の限界知ってほしい!
しかし、私の願いは虚しく、
あれから幾度となく、家の中で行き倒れたちぃちゃんと遭遇しています(。-_-。)